歌コミュニティ・カンツォーネ☆カフェで楽しむ横浜の昼下がり
横浜の平日の昼下がり。
関内駅からほど近いイセザキモールの入口ちかくにある雑居ビルに入り、エレベーターで4階へ。扉が開いた瞬間、静かな広がりをもった空間がふっと現れます。
天井は高く、壁一面の暗幕の隙間から、午後のやわらかい陽射しがスッと伸び、テーブルとパイプ椅子、その奥にピアノが静かに佇む。そこは、少しライブハウスの雰囲気もありながら、威圧感はなく、どこか温度のある空間なんです。
今回、オッサーが訪れたのは、「フクロウの歌」という会場で行われている「カンツォーネ☆カフェ」。月に一度、横浜・関内で開かれる「歌を愛する大人のためのコミュニティ」なんです。
この日集まったのは約8名。先日の「カンツォーネ・パラディーゾ」で歌われた方や、地域の音楽活動に長年参加している方、そして世田谷からはるばる訪れたカンツォーネ愛好家の方も。歌が好きで、声を出す時間を楽しみにしている人たちが、静かに席に着いていきます。
【参考】カンツォーネ・パラディーゾで過ごした、やわらかな午後
カンツォーネを歌う場は多くありません。だからこそ、平日の昼間に、無理なく参加できて、「歌うことがまた日常に戻ってくる場所」として、このコミュニティは大きな意味を持っているんです。
関内「フクロウの歌」でひらく月1回のレッスン。初参加でも安心できる理由

受付では、企画者の中尾喜香さんが明るく迎えてくれます。参加料2,500円を支払い、渡されたのは今日の楽譜と歌詞の解説プリント。テーブルには練習曲のCD(800円)もあり、必要ならその場で購入できます。
席に着くと、部屋全体の空気がふと落ち着く。天井が高いせいか、声がこもらず、息を吸った瞬間に胸がすっと広がるような感覚がある。中尾さんのススメでオッサーはピアノ近くの席に陣取りました。
レッスンはまず準備体操から。腕を上げ、ゆっくり前屈し、肩を回し、首をほぐす。「うぅ…」という小さな声があちこちから漏れて、みんなで身体のサビを落としていくような、なんとも言えない一体感が生まれます。
続いて発声練習。低い音階のハミングから始まり、音を一つずつ合わせていく。最初は自分の声がどこに行ったかわからず、隣の方の声と混ざって「あれ?」と戸惑う瞬間もある。
けれど、何度か繰り返すうちに喉が開いて、「あ、今のは自分の声だ」とわかる瞬間がふっと訪れる。その小さな手応えが、驚くほど楽しいんですよね。
音取りに入ると、
「この記号なんだっけ?」
「これ、どの順番で歌うんだ…?」
初見の楽譜に迷いながらも、中尾さんのピアノと説明が丁寧なので、だんだん「譜面と自分の声の距離」が縮まっていきます。
この日の練習曲は、
- 夢の世界を
- マイ・ウェイ
- 私のために歌っておくれ
歌詞の解説が入ると、一気に歌が「物語」として立ち上がってくる。音だけを追うのではなく、そこに込められた感情を少しずつ拾って、自分の声にのせていく――。そんな繊細な時間が流れます。
歌に気持ちを乗せようとしていたつもりが、いつの間にか、気持ちの方が歌に乗せられていく。すると、歌う側の気持ちがふっと前へ出る。ここでは、そんな瞬間がいくつも生まれます。
カンツォーネ愛好家が横浜に集う理由。コンサートの余韻と、コミュニティのあたたかさ

レッスンが終わると、有志で近くのファミレスへ移動。先日の「カンツォーネ・パラディーゾ」の話題が自然とあがりました。「朝からゲネプロ(通し稽古)をしたのに本番は緊張したよ」など、出演者のリアルな声をお伺いすることができました。
地域のサークルで長く活動されている方、「カンツォーネ☆カフェ」に何年も通っている常連の方、そして世田谷から来たというカンツォーネ愛好家――。歌が好き、カンツォーネが好きという共通点だけで、世代も背景も違う人がこうしてつながっていく。
その中心にいるのが、中尾喜香さんです。
月に一度のレッスンのために、
- 楽譜の準備、音源の準備
- 練習用CDの録音
- レッスン会場の調整
- ライブ配信のセット
- 会場の準備と片付け
まで、すべて自ら行っている。その情熱と誠実さが、このコミュニティの空気を作っています。
今回の「カンツォーネ☆カフェ」に、なぜオッサーが訪れたのか。それは、「カンツォーネ☆カフェ」を企画している中尾喜香さんの公式ホームページのリニューアルを担当したのが、弊社・クオリティロードだったからです。
【参考】中尾喜香公式ホームページ
中尾さんが長く続けてきた活動をより多くの人に届けるため、
- 「カンツォーネの魅力が伝わる雰囲気」
- 「参加方法がわかりやすい構成」
- 「イタリアの風を横浜で感じてもらう」
そんなポイントを丁寧に組み込みました。
だからこそ、今後このコミュニティがもっと広がり、横浜で「カンツォーネを歌う楽しみ」が広がりを見せてほしいんですよね
※クリックすると拡大します
平日の昼間。陽だまりを感じながら歌い、誰かの声と重なり、帰り道にふっと心が軽くなる――。そんな時間を探している人には、本当におすすめです。
一歩踏み出せば、きっとあなたの中に「まだ歌える自分」が戻ってきます。
次の「カンツォーネ☆カフェ」、参加してみませんか?




