なぜそのSEO記事は読まれないのか? リード文の落とし穴

「時間をかけて書いた記事なのに、途中で読まれなくなる」
「内容には自信があるのに、なぜか反応が少ない」

オウンドメディアを運営していると、こんな悩みを感じることはありませんか?

多くの場合、原因は文章力ではありません。テーマ選びでもありません。問題は、記事の最初にあります。

読者は、記事を開いた瞬間に考えています。

「これ、自分に関係ある?」
「今、読む意味ある?」

その問いに答えられなかった記事は、静かに閉じられます。どれだけ良い内容でも、本文にたどり着く前に終わってしまうんです。

では、その判断はどこで行われているのでしょうか。

答えは、リード文です。

あなたのリード文は、読者に「読む理由」を渡せていますか?
それとも、読む前に立ち去らせてしまっていませんか?

リード文で自己紹介すると、なぜ読者は離脱するのか

記事の書き出しで、こんな一文を入れてませんか?

「こんにちは。◯◯会社でコンテンツを担当している△△です」

丁寧です。失礼もありません。
でも、ここで少し考えてみてください。

読者は、あなたの名前を知りたくて、この記事を開いたのでしょうか。
会社名を確認したくて、クリックしたのでしょうか。

ほとんどの場合、答えは違います。

読者が見ているのは、「誰が書いたか」ではなく「自分に関係があるかどうか」です。

たとえば、お腹がすいているとき。

あなたはレストランの前で、何を見るでしょうか?
店長の自己紹介でしょうか?
それとも、今日のおすすめや人気メニューでしょうか?

多くの人は、まず「自分にとって必要な情報」を探します。

Webの記事も、まったく同じです。
自己紹介は悪いものではありません。
ただ、今じゃないんです。

読者がまだ「読むかどうか」を決めていない段階で、書き手の話が始まると、こう思われます。

「それは後でいい。早く本題に入ってほしい」

この小さなズレが、記事を閉じるきっかけになるんです。

読む理由がない状態とは、自分の話が始まっていない状態のこと。

あなたの記事は、最初の数行で、読者の話をしていますか?
あなたが記事を開くとき、最初に知りたいのは誰の話ですか?

Webライティングは初回訪問者目線で考えるとうまくいく

オウンドメディアの記事は、誰に読まれているでしょうか?
答えは、とてもシンプルです。

ほとんど毎回、「初めまして」の人です。

検索でたどり着いた人。SNSでたまたま見かけた人。
会社の名前も、過去の記事も、何も知らない人。

それなのに、こんな書き出しをしていないでしょうか。

「前回の記事でもお伝えしましたが」
「いつも読んでくださっている方はご存じかと思いますが」

この一文を見た初めての読者は、こう感じます。

「前回って何? 知らないけど」

ほんの一瞬です。でも、この一瞬の違和感で、人は戻ります。
ブラウザの戻るボタンを押すだけです。

Webの記事は、迷わせたら負けです。考えさせたら、次に行かれます。

さらに危険なのが、説明しすぎることです。

この記事では、次の3つを解説します。
と、最初に全部並べてしまう。

一見、親切に見えます。
でも、読者はまだ、読むと決めていません。

その状態で全体像を出されると、「ふーん、そういう話ね」で終わってしまうこともあります。

特に、SNSから来た読者は流し読みです。深く考えません。
引っかかりがなければ、そのまま次へ行きます。

だから、リード文で必要なのは、説明ではありません。
気になる余白です。

「多くの人が、ここでつまずいています」
「実は、ほとんど知られていない落とし穴があります」

そんな一文があるだけで、「え、なに?」と、続きを読みたくなります。
あなたの文章は、初めて来た人でも、迷わず読めますか?

信頼される発信は、リード文で語らず本文で伝える

信頼してもらうには、自己紹介が必要だ。そう考えるのは自然です。

でも、思い出してみてください。
知らない人から、いきなり長い自己紹介を聞いて、すぐに信頼できますか?

きっと、難しいはずです。

信頼は、

「この人、わかってるな」
「たしかに、その通りだな」

という小さな納得から生まれます。

つまり、信頼は結果です。最初に宣言するものではありません。

読者が信頼を感じる瞬間は、自分の悩みを、正確に言葉にしてもらえたときです。
それ、まさに今の自分だ。そう思ったとき、人は続きを読みます。

そして「この人の話、もう少し聞いてみよう」と感じ始めます。

文章の順番が大切です。

最初に語るのは、書き手の経歴ではありません。読者の状況です。

そのあとに、なぜうまくいかないのか。どう考えればいいのか。
その流れの中で「この人、課題をわかってるな」と伝われば、それで十分。

リード文の役割は、信頼を説明することではありません。

本文まで進んでもらうことです。

あなたは今、信頼を語ろうとしていませんか?
信頼を「説明」しようとしていませんか?

まとめ|リード文は「読む理由」をつくる場所

リード文は、あいさつ文ではありません。
自己紹介の場でもありません。

読む理由をつくる場所です。

今回のポイントを整理します。

・読者は、誰が書いたかより、自分に関係あるかを見ています。
・オウンドメディアの読者は、ほぼ毎回、初回訪問者です。
・信頼は、リード文ではなく、読み進める中で生まれます。

リード文をチェックするときは、この一つだけを確認してください。

この先を読む理由が、ちゃんと書いてあるか。

それがあれば、OKです。なければ、どれだけ良い内容でも、読まれません。

特に重要なのは、最初の3行です。
ここでつまずくと、本文は存在しないのと同じです。

もし、記事が最後まで読まれないと感じているなら、まずはリード文を疑ってみてください。
その次に見直すべきは、本文の構成か、CTAか。

でも、その前に。

読む理由、置けていますか?

そこが、すべてのスタートです。

【参考文献】デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング(日本実業出版社)

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