ロゴ作成のコツは発注前に目指す姿を決めること

企業戦略において「ロゴ」は重要なものの一つに位置付けられています。

ロゴは、企業や商品・サービスをわかりやすく図案化・装飾化したものです。
ブランドイメージやCI(コーポレート・アイデンティティ)を確立し、認知してもらうだけでなく、企業の姿勢や理念を伝えるマーケティングツールとしての重要な役割も担っています。

起業したり、新しいサービスやブランドを立ち上げたり。
ロゴが必要になる場面はたくさんあるでしょう。

これから長く使うことになるであろう大切なロゴです。

見た目が良い、かっこいいということも大切ですが、企業の思いを伝えながら、戦略的に活用できるロゴを作成したいものです。

そのために、デザイナーにロゴデザインを発注する際に、どのように発注すると魅力的なロゴが完成する可能性が高まるか。

今回は、ロゴ作成を発注する前に、発注者側が準備しておいたほうが良いことを、解説していきたいと思います。

ターゲットをはっきりさせよう

企業ロゴにせよブランドロゴにせよ商品ロゴにぜよ、ユーザーに「刺さる」ロゴのほうが訴求力は高いはず。
ロゴを作成・発注する前に、ターゲットをはっきりさせましょう。

そのために、「ペルソナ」を設定することをおすすめします。
ペルソナとは、サービスや商品のターゲットに関して、年齢や性別など詳細に設定した人物像のことです。

  • 年齢、性別、居住地などの基本情報。
  • 大学・学部、業種・役職、最終学歴などの職業。
  • 起床時間、通勤時間、勤務時間、就寝時間、休日の過ごし方などの生活パターン
  • 価値観、物の考え方などの性格や、困っていること、興味があることなど
  • 恋人・配偶者・子供の有無、家族構成などの人間関係
  • 収入や貯蓄額
  • 趣味や興味
  • パソコン、タブレット、スマートフォンなど所持しているデバイス
  • 流行への感度

例えば、これらの項目を一つずつ設定していくと、架空の人物の基本情報からライフスタイル、価値観や行動パターンを思いうかべることができるでしょう。

このようにして、ペルソナをはっきりさせてからデザイナーに発注すれば、訴求力の高いロゴが完成する可能性が高まるでしょう。

何をロゴにするか決めよう

世の中に存在するロゴには、何かしらの動機や理由、テーマがあります。

例えば喫茶店のロゴなら、コーヒーカップやコーヒー豆から着想を得たロゴが多いでしょう。
その結果、一目で喫茶店だと認識できるロゴであると同時に、独自性が低く、似たり寄ったりの印象になってしまうこともあるのではないでしょうか。

一方、会社名のイニシャルの一文字や二文字から着想を得たロゴも多くあります。
また、抽象的なイメージを形にしたロゴもあります。

世の中には多種多様なロゴがありますが、一目でどんなサービスや商品化がわかるロゴにするか、あるいは、自分たちならではの独自性を求めるか。

正解はありませんが、発注前にある程度決めておいたほうが良いでしょう。

また、ロゴマークを発注するか、ロゴタイプを発注するかも事前に決めておいたほうが良いでしょう。

【参考】
企業ロゴの重要性とブランディング

「見てもらう」ことを重視するならロゴマーク。
「読んで認識してもらう」ことを重視するならロゴタイプが有効です。

ロゴに意味を持たせてみよう

企業ロゴは、まずは視覚に訴えて、その後、意味やストーリーを感じさせると、記憶に残りやすいといわれています。
そのロゴを見るお客さまに、どのような印象を与えたいか、あるいは、どのような印象を与えたくないか。

かっこいい、かわいい、おしゃれ、女性に支持される、ハイセンスな、わかりやすい、強烈、など。
どんなことでも構いません。

発注する前に、お客さまに与えたい印象をはっきりさせてからデザイナーに発注すると、ご希望に近いロゴが完成する可能性が高まるでしょう。

また、日ごろから好きなロゴや嫌いなロゴを集めておくと、発注する際に、どのようなロゴを求めているか、イメージがはっきりしてくる可能性が高まります。

また、ペルソナとなる層に、事前に集めていたロゴを見せて「好きか嫌いか」を調査するだけでも、訴求性の高いロゴが完成する可能性が高まります。

どう見られたいか。
どのような印象を与えたいか。

ロゴの発注の前に、一度考えてみてはいかがでしょうか。

色の方向性を決めよう

色にはそれぞれ、色が与える印象や効果あります。
また色は、人間の行動や心理とも結びついていて、色彩心理学という学問もあるようです。
色を戦略的に活用して、お客さまに与えたい印象をコントロールしていきましょう。

以下、ロゴでよく使われる色の、色が与える印象について、紹介します。

赤・レッド

熱さ、強さ、情熱、興奮など。インパクトのある色。前向きな印象をもたらす。
元気ややる気が芽生えたり、気分を高揚させたりするなどの効果を期待できる一方、怒り、暴力、警戒などの印象も与える。

橙・オレンジ

暖かさ、明るさ、元気、可愛さなど。明るく活発な印象や暖かい印象を与える。
明るい気持ちにしたり、親しみやすいイメージなどの効果を期待できる。
ネガティブな印象を持ちづらい色。

黄・イエロー

暖かさ、明るさ、元気、可愛さなど。明るく活発な印象や暖かい印象を与える。
橙・オレンジより明るくエネルギーのある色。幸せや輝きなどの意味もある。
注目を集める効果があり、危険や注意、警告を伝えるときに使われることも多い。

緑・グリーン

緑・グリーンは、安らぎや落ち着き、平和などの印象を与える。
リラックス効果や疲労回復効果など。人の心を癒やすイメージ。
ネガティブな印象を持ちづらい色。

青・ブルー

青・ブルーには、知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感などの印象を与える。
冷たい・涼しいといった印象があり、冷静、悲しみなどの意味もある。
気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果が。

紫・パープル

紫・パープルには、大人っぽい、セクシー、不安、神秘的などの印象を与える。
ミステリアスなイメージを与える場合が多い。
感性を刺激したり、個性を感じさせたりする効果を期待できる。

ピンク

ピンクは、可愛さ、恋愛、甘いなど女性的な意味を多く持つ色。
女性らしいイメージを与えられる色。
恋愛を意識させたりするなどの効果もあるとされている。

黒・ブラック

引き締まった色合いで、シック、高級、重厚感などのイメージを与える。
一方で、暗闇や孤独、恐怖などを連想させる色でもある。
色彩心理学的には、内面の充実をもたらし、効率や能率を上げる効果が期待できる色。

茶色・ブラウン

茶色・ブラウンは、土や木などから連想する自然、温もり、落ち着きなどの意味がある。
彩度は低いものの暗い印象はあまりなく、どこか温かみを感じる色。
緊張を和らげたり、温もりを感じさせたり、信頼感を与えたりする効果をがある。

以上のように、色にはさまざまな意味や効果があります。

具体的に何色にしたらよいかわからない場合は、「シンプルな色使い」が良いのか、「カラフルな色使い」が良いのか。

少しでもはっきりさせてからデザイナーに発注すれば、ご希望に近いロゴが完成する可能性が高まるでしょう。

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