10年もしないうちに6G通信時代がやってくる!
スマートフォンが普及した現代。
まだ多くの皆さまは4G通信のスマートフォンを使用していると思いますが、
テクノロジーは日々進化しています。
今回は、6G通信について、解説してみたいと思います。
世界は6Gのシェア獲得に向けて競争を激化させている
2022年、NTTドコモが第6世代の無線通信規格「6G(シックス・ジー)」の2030年実用化を目指し、驚きの技術の発表を行いました。
プロの演奏家のスキルを素人に移して、その素人がそのスキルのままに再現したというのです。
これは「人間拡張基盤」という、簡単に一言で説明すると、「スキルを伝送して共有できる技術」だとか。
【参考】
6G時代の新たな提供価値「人間拡張」を実現する基盤を開発(NTTドコモ)
他にも、6G通信が人類にもたらすのはあります。
超リアルな3Dホログラム、16Kコンテンツもサクサクとつながるので、例えば、どこにいてもスーパー・ドクターの手術を遠隔治療で受けられてしまう未来などが想像されます。
すでにアメリカ、中国、世界各国で6G開発競争が超激化中で、日本でも、2020年に総務省が「Beyond 5G戦略」を取りまとめ、発表。
【参考】
「Beyond 5G推進戦略 -6Gへのロードマップ-」の公表(総務省)
Beyond 5G 推進戦略 -6G へのロードマップ-(総務省)
6Gの世界市場で日本が主導権を握り、市場シェアの約3割獲得を目指すべく、国としても国内産業への後押しを始めています。
さらに6Gをフル活用するために、大手携帯電話会社は、通信基地局を陸上から宇宙へ移行中。
NTTドコモとソフトバンクは基地局搭載ドローンを開発し、KDDIは「Space X」と提携。
【参考】
「ドローン中継局」の運用を全国で開始(NTTドコモ)
有線給電ドローン無線中継システムの実証実験に成功(ソフトバンク)
SpaceXの衛星ブロードバンド「Starlink」と業務提携、au通信網に採用する契約に合意(KDDI)
楽天モバイルも、単独で宇宙に通信衛星を配備する計画を発表しています。
【参考】
「スペースモバイル」でどこでもつながる通信へ、楽天モバイルの挑戦(楽天モバイル)
天空に基地局を作れば、地球上から通信圏外はなくなり、現在、ネットがつながらない地域に住む30億人に電波を届けることができると言われています。
これが実現すると6G通信の世界市場規模は、2035年までにおよそ、170兆円にまで成長すると見込まれており、世界中の国や企業が開発を急いでいるとのこと。
ただ、6Gの技術はそんなに簡単に開発できるものではなく、まだまだ多くの壁を乗り越える必要があるようです。
携帯通信の歴史と電磁波開発の歴史
さて、ネットにつながりさえすれば多くのことができるスマートフォンですが、ここで一度、携帯通信の歴史を振り返ってみたいと思います。
時は1971年、ニューヨーク。
ここで、携帯電話開発者のマーティン・クーパーがレンガサイズの携帯電話を取り出し、街頭で通話をし始めたのが、携帯通信の歴史の第一歩と言われています。
公の場で史上初めて携帯電話が使われた瞬間だったため、周囲にいた人々を大いに驚かせたという言い伝えが残っています。
元々はモトローラ社で、自動車用の電話を開発していたという彼。
自宅でSFドラマを観ていた際に、主人公が携帯型の小型通信機を使用していることに注目。
「自動車にではなく、直接、人に電話をかけたい」と彼は思ってしまったそうです。
その思いがつながりにつながって、現代のスマートフォンにまで技術が辿り着くのですから、彼へも技術者へも、尊敬の念しかありません。
マーティン・クーパーが開発した携帯電話が1G。
1Gは電話がメインの通信技術となります。
2Gになると、メールの機能が携帯電話につきました。
3Gでは、インターネットや写メなどの機能も追加。
普及してからだいぶお世話になっている4Gでは、インターネットに常時接続。
音楽も動画もサクサクとつながるようになりました。
この携帯通信の歴史は、高い周波数の領域を使えるようにしていく、電磁波開発の歴史だったとも言えます。
この周波数が高ければ高いほど、高速で大容量の通信が可能になるからです。
ただ、周波数が高ければ高いほど扱いが難しく、技術力が必要という側面があります。
それを、技術者たちは、1980年代は1G、1990年代は2G、2000年代は3G……と、約10年ごとに携帯通信の技術を進化させ、今では4Gの「マイクロ波」を超え、5Gの「ミリ波」という通信領域にまで到達しています。
この5Gというのがなかなかスゴいので、ここで少し解説します。
5Gがスゴいのは超高速通信、多数同時接続、超低遅延
5Gのスゴさ。
それを簡単にまとめると、以下の3点になります。
- 超高速通信
- 多数同時接続
- 超低遅延
まずは「超高速通信」について解説します。
5Gは4Gの約20倍の通信速度で、2時間の映画もわずか3秒でダウンロードできてしまいます。
また、8Kのライブ配信やVRで、会場にいるような臨場感のある映像やスポーツ観戦を体験することも可能です。
続いては「多数同時接続」について。
5Gでは、1つの基地局に接続できるデバイスがこれまでの10倍に増加。
その結果、5Gではスマホ以外にも色々とネットにつなげてしまおうという動きが加速し、家電や建物などがインターネットにつながる方向へ。
帰宅して自宅のドアを開けたら明かりが点き、目が覚めたらカーテンが自動で開き、トイレに座ればその日の体調を診断してくれる……。
そんな時代は、すでにもうやって来ていて、始まっています。
最後に「超低遅延」について。
タイムラグがほぼなくなり、リアルタイムに使い通信が可能になりました。
その結果、自動運転や遠隔治療が実現できる方向に。
5Gでもこんなにスゴいのに、これよりもスゴい世界がこの先にあるというのだから驚きです。
その世界が、6G。
6Gが実現すると、なんと、3D×16Kの動画で、テレポーテーションの疑似体験ができてしまうと言われています。
これは、全く別の場所にいる人間と、超リアルホログラムで、その場で対面して話しているような感覚が可能になるということ。
さらには触覚データを伝送して遠隔治療も可能に。
つまり、すごい技術を持った医師のスキルを遠隔地に転送して、ロボットが手術を成功させてしまうこともできる時代になります。
他にも、仮想空間に現実世界をそのまま全部再現して、未来を先読みすることも可能になります。
いわゆる「デジタルツイン」といわれているもので、現実世界の街や建物などのデータをデジタル上の仮想空間上に「双子」のように再現して、シミュレーションすることができます。
これが実現すると、リアルタイムの海の中まで全部再現することが可能に。
今現在、どこにどんな魚がどのように泳いでいるかがわかるので、狙った魚を漁獲しやすくなり、漁業界に革命が起きるとも言われているようです。
6Gの世界では、上記のようなスゴいことができるのですが、そのような世界を可能にするには、膨大なデータを瞬時に送受信できる、5Gを超えた高速通信が必要です。
その6G高速通信のキーワードとなるのが「テラヘルツ波」と言われています。
ただ、この「テラヘルツ波」は技術的に難易度が高く、2030年ごろから実用化されるのではないかと言われています。
また6Gの世界は、例えばディジタルデバイドといった「インターネットやコンピューターを使える人と使えない人との間に生じる格差」を加速させていく可能性も高く、良いことばかりとも言えません。
地球上から通信圏外がなくなり、現在ネットがつながらない地域に住む30億人にも電波が届く時代が、あと10年ほどでやってきます。
その時に、私たちはこのボーダーレスな世界をどう生きていくか。
そう考えると、ワクワクする一方で、怖くもなりますよね?
MEO対策なら横浜のクオリティロードへ
クオリティロードWeb制作チームでは、お客さまの「Googleマップでの検索結果を上位にして集客したい」というご要望にお応えするため、MEO対策のサービスを、「Googleマップ検索最適化」と呼び変えてご提供しています。
自店舗を地域ナンバーワンの店舗にしたい中小事業者さま、クオリティロードWeb制作チームにお任せください。
ご興味のある方は、以下のバナーから詳細をご覧ください。