CMSを企業ホームページで活用する機能面のメリット

  • 企業のホームページにCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入するとよいという話を聞くが、そもそもCMSとは何?
  • CMSを企業のホームページに導入すると、どのようなメリットがあるの?

そんな疑問をお持ちの、お勤めの企業でWeb担当者になってしまった会社員の皆さま。
ホームページ運営を検討中の経営者の皆さま。

今回は「CMSとは何か」と「CMSを企業ホームページに導入する機能面のメリットは何か」について解説したいと思います。

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは

CMSとは、「Content Management System」の略で、Web初心者でも簡単にホームページ作成・更新ができるシステムのことです。

かつてのホームページ作成や更新の現場では、最低限でもHTML(Hyper Text Markup Language)や、CSS(Cascading Style Sheets)などの言語を理解し、使用する必要がありました。
これには専門的な知識が必要で、ホームページ作成や更新には大変な労力がかかっていました。

ところが、CMSの登場で状況は一変しました。

CMSで制作されたホームページであれば、ブラウザ上でテキストや画像を入力するだけ。
Web初心者でも簡単かつ短時間で、情報の更新やページの追加がおこなえるようになりました。

ちなみにブラウザとは、一般的にはホームページを閲覧するためのソフトのことをいいます。
現在、皆さまがこちらのページを閲覧している、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなどのソフトのことです。

情報収集の多くがインターネットで行われる時代になりました。
企業がホームページを通じて行う情報発信の質と量が問われる時代になっています。

新規顧客獲得や売上増、あるいは、採用活動での良い人材の確保など、企業ホームページが果たす役割はますます大きくなっています。

コンテンツの質を保ちながら、ホームページを更新してページを量産していくことが重要な現代のホームページ運営において、簡単に操作できるCMSの導入は、とても多くのメリットがあることでしょう。

企業ホームページと新規顧客獲得や売上増などとの関連性。
コンテンツの質を保ちながら、ホームページを更新してページを量産していくことの重要性は、下記のリンクをご参照ください。

【参考】
中小事業者・中小企業がホームページを持つべき理由
継続的な更新で企業ホームページを育てよう

CMSの種類

一言でCMSと言ってもさまざまな種類のシステムが世界には存在しています。

最も有名かつ普及しているCMSは、おそらくWordpress(ワードプレス)ではないでしょうか。
WordPressはオープンソース型のCMSで、大きなシェアを誇ります。

ちなみにオープンソースとは、改変や再配布も自由に許可されていて、誰でも無償で利用できるソフトウェアのことです。
オープンソースは、ソースコード(何かのプログラムを作る際に、そのプログラムに「どんな動作をさせたいか」という処理の内容を書いたテキストファイルのこと)も公開されています。
そのため、世界中の開発者によってソフトウェアの脆弱性やバグ修正、機能の追加などが常に行われています。

その結果、無償にもかかわらず、企業が活用する環境に耐えうる性能や安定性などを、高い品質で維持されています。

他にもJoomla!(ジュームラ)やDrupal(ドルーパル)、Jimdo (ジンドゥー)などのCMSが世界的に有名です。

CMS活用の機能面のメリット

CMS活用の機能面のメリットとして、主に以下の5点が挙げられます。

  • HTMLやCSSの専門知識がなくても簡単に編集・更新ができる。
  • メニューやパンくずリストを自動的に更新してくれる。
  • スマートフォンサイトを自動生成してくれる場合もある。
  • 各ページのレイアウトの統一が簡単。
  • SNSとの連携がしやすい。

ほかにも、複数担当者での管理が容易であったり、SEO対策の最適化が簡単であったりと、CMS導入のメリットは数多くあります。

今回は、上記の5点について、少し詳しく説明していきます。

HTMLやCSSの専門知識がなくても簡単に編集・更新ができる

すでに冒頭で説明していますが、CMS導入の機能面の大きなメリットは、ホームページ作成と更新の作業が簡単に済むことです。

かつてのホームページ作成では、HTMLやCSSなどの言語を使いこなし、さらに、FTP(File Transfer Protocolの略。ファイル転送プロトコル)などの、サーバーの知識も必要でした。

サーバーとは、ホームページのデータを保管しているコンピューターのことで、サービスを提供している企業側のコンピューターのことです。
インターネットを介してユーザーと繋がっています。

上記のような様々な知識がなければ、ホームページ作成と更新が難しい時代がありましたが、CMSが普及した現代では、メールやワープロソフトが使える程度のパソコンスキルがあれば操作できるようになりました。

質と量を維持しながらホームページを更新し続けていけば、いずれ企業にとってホームページは大きな財産になります。

【参考】
継続的な更新で企業ホームページを育てよう

メニューやパンくずリストを自動的に更新してくれる

CMSが登場する前のホームページの運営では、ページを追加するたびに、それに関連するすべての情報を手動で更新しなければならず、とても手間がかかるものでした。

ページの追加で作業が必要になる箇所はページメニューだけではなく、サイトマップやパンくずリストなど、多岐にわたっていました。

パンくずリストとは、ウェブサイトのページ階層をリスト化したナビゲーションのことで、サイトを訪れたユーザが今どこにいるかを視覚的にわかりやすくした誘導表示のことです。
ページの上部左上に表示されることが多いです。

パンくずリストを整備すると、検索エンジンのクローラーの回遊性が高まるため、SEO対策上も有利になることが多くなります。

なお、クローラーについては、以下のコラムをご参照ください。

【参考】
SEO対策で検索エンジンでの上位表示を目指そう

スマートフォンのホームページを自動生成してくれる

例えば、WordpressというCMSを活用する場合、フルレスポンシブ対応のWordpressテーマを選ぶと、スマートフォンに対応したホームページを自動で生成してくれます。

CMSを使わずにHTMLやCSSで編集したり、古いホームページ作成ソフトでスマートフォンのホームページを作成するのは、初心者にはあまりにもハードルが高いというもの。
そのハードルを乗り越えてスマートフォンのホームページを作成したとしても、パソコン用のホームページとスマートフォン用のホームページの両方を更新しなければならないなど、手間が非常にかかり、時間は大きく取られます。

一方、スマートフォン対応のCMSを活用すれば、パソコン用とスマートフォン用のホームページの両方で作業するという、二度手間はなくなります。

現在、Googleなどの検索エンジンは、モバイルフレンドリーを推奨しており、逆にスマートフォン対応していないホームページの検索順位を、落とす傾向にあります。

【参考】
ウェブサイトをモバイル フレンドリーにする理由-Google Developers

現代の企業ホームページ運営では、スマートフォンのホームページからのアクセスを無視できません。

CMSを活用することで「スマートフォンのホームページを自動生成してくれる」という点は、企業ホームページの運用において、大きなメリットがあります。

各ページのレイアウトの統一が簡単

CMS登場前のホームページの運営・更新は、画像の大きさやレイアウトやデザインの統一が大変でした。
ページ内の画像の大きさをそろえるのだけでも、時間を取られることがありました。

また、複数の担当者が各ページで思い思いのデザインを施してしまい、各ページのレイアウトやデザインがバラバラになり、ホームページ全体の統一感が欠けてしまうなんてこともありました。

しかし、CMSを使えば、画像の掲載サイズをアップロード時に調整してくれます。そのため、サイズを合わせる手間がかなり省かれました。

また、CMSではテンプレートとなるデザインを最初に選択し、それぞれの担当者がテキストや画像を流し込むだけで各ページを作成することが可能になりました。
最初に、ベースとなるデザインのテンプレートを選択するため、ホームページ全体の統一感の問題も解消されます。

SNSとの連携がしやすい

現在のWebマーケティングでは、これまで主流だったSEO対策だけではなく、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを利用した情報拡散も併せて行うことが重要となってきています。

CMSを導入すると、各ページ内にFacebookの「いいね!」ボタンやTwitterの「ツイート」ボタンを簡単に設置できます。

SNS経由でホームページを訪れたユーザーがページ内のコンテンツを読み、面白い、もしくは役に立つとユーザーが思ったら、ユーザーはボタンを押すだけで簡単に、SNSで、そのページの情報を拡散することができます。

その拡散されたページが多くのユーザーの目にとまれば、そのページが入口となって、企業ホームページの訪問者はふえることでしょう。

CMSを活用すると、そういうサイクルが起きる確率が、大きく向上します。

また、ページを更新すると自動的にFacebookやTwitterにもその内容を投稿する、SNS連携機能を備えたCMSもあります。
この機能を活用すると、ホームページとSNS運用のさらなる効率化も実現します。

ホームページ制作なら横浜のクオリティロードへ

なお、クオリティロードWeb制作チームでは、WordpressというCMSでのホームページ制作を承っています。

WordPressは操作が簡単であるがゆえに、お客さま自身でもホームページ更新を楽に安心して行えます。
また、お客さま自身でのホームページ更新・運用をご希望される場合は、Wordpressの更新マニュアルを作成してお渡しいたします。

お客さまご自身がホームページの更新・運営をする場合でも、もしもお困りになったことがあれば、クオリティロードWeb制作チームが責任をもって更新・運営のお手伝いをいたします。

ご興味のある方は、以下のバナーから詳細をご覧ください。

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