「自社を知らない訪問者」に伝わるホームページとは
- 会社のホームページを開設したもののお問い合わせがあまり来ない。
- 集客や売上アップを期待してホームページを作成したが効果が薄い。
こんなふうにお思いのWeb担当者になってしまった会社員の皆さまや、経営者の皆さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜこのようなことが起こるのか。
今回は、その基本的な理由とともに、どのようにその問題を解決して、集客や売上をアップしていくかについて解説します。
訪問者はそもそも自社を知らない
リソースを割いて、さまざまな広告展開を行っている企業の皆さまの場合は違うかもしれません。
しかし、世間の多くの中小事業者・中小企業は、世の中に広く知れ渡っていません。
それどころか、
世間から興味すら持たれてないかもしれません。
まずは、その事実を自覚することが第一歩になります。
- 何かしらの検索ワードでこちらのコラムに到達した皆さまも、
- SNS経由でこちらのコラムのページに来訪した皆さまも、
このコラムを発信している「株式会社クオリティロード」のサービスや事業のことは、ほとんど何も知らないのではないでしょうか。
たまたま「伝わる」「ホームページ」といったキーワードでGoogleで検索して、偶然にこのページに来訪したユーザーもいることでしょう。
そうやってこのページ到達したユーザーの皆さまが、例えば弊社にホームページ制作を依頼したいと考えているかというと、ほとんどの場合、そうではないと予想できます。
SEO対策を施しているホームページであればあるほど、検索エンジン経由やSNS経由で訪問するユーザーが多いでしょうから、なおのこと、ユーザーの購買意欲は高くないことが予想されます。
ホームページの訪問者は、そもそも自社を知らない
という前提を受け入れることからスタートしましょう。
※SEO対策については以下のページをご参照ください。
【参考】
SEO対策で検索エンジンでの上位表示を目指そう
継続的な更新で企業ホームページを育てよう
ホームページ運営でリピーターを獲得しよう
顧客未満のユーザーにはどんな層が存在するか
自社を知らない顧客未満のユーザーは、日々、自社のホームページを訪れます。
マーケティングのことをいろいろと調べてみると、そんな顧客未満のユーザーを潜在層、見込み層あるいは顕在層、非認知層の3つに分けることがよくあるようです。
潜在層とは、
自社が扱う商品・サービスの分野に潜在的に興味や関心はあっても、具体的な商品についての知識が少なく、自社の商品を認知していない、あるいは必要性に気づいていない人たち
のこと。
このページを例にするならば、ホームページ制作を発注しようとは考えてはいないものの、ホームページ制作には興味があり、「伝わる」「ホームページ」などのざっくりとした検索ワードで、こちらのコラムのページを訪問した人たちのことです。
見込み層(顕在層)とは、
潜在層よりも商品・サービス分野への興味や関心が高く、すでに知識も持っていて、商品・サービスの比較検討をしている段階の人たち
のこと。
弊社のホームページを例にするならば、横浜につくる関連子会社のホームページの制作を発注するするために、「横浜」「ホームページ制作」「中小企業」など、絞り込むためのキーワードで検索して、弊社のホームページのトップページに訪問した人たちのことです。
非認知層とは、
自社が扱う商品・サービスの分野に対して興味関心が薄く、知識も特に持っていない人たち
のこと。
そもそも興味・関心がないため、検索すらしません。
弊社を例にするならば、この層の人たちに対しては、「ホームページを持つことは集客・売上アップにおいて価値がある」ということを伝え、ニーズを掘り起こすことから始めなければなりません。
このように、顧客未満のユーザーを区分するのには、理由があります。
それは、どの層をターゲットにするかによって、マーケティング的な側面から施策が変わるからです。
では、「お問い合わせがあまり来ない」ホームページや「集客や売上アップの効果が薄い」ホームページは、どの層をターゲットにしてアプローチしたらよいでしょうか。
当コラムではズバリ、
潜在層に伝わるホームページ制作をご提案します。
ここからは、潜在層に向けたホームページで成果を上げるためのポイントをいくつか挙げていきます。
潜在層に向けてホームページを作ろう
潜在層に向けたホームページで成果を上げるためのポイントとして、以下の3点をご紹介します。
- 自社商品・サービスの把握と、その潜在層の把握
- 潜在層の興味を引く、役に立つWebページの制作
- 中期的な計画の下で継続的な更新
自社商品・サービスの把握と、その潜在層の把握
これは、ホームページ制作でまず最初にやるべきことと同じになるのですが、まずは、
自社のビジネスの理解を深めて分析すること
が大切です。
「すでに、自社が何を作って何を売って、あるいはどんなサービスをしているかなんて知っている」
そう思う皆さまも多いかもしれませんが、ただ、その情報がホームページに掲載されていれば、それで成果を上げられるでしょうか?
例えば、
- 何をしたいお客さまが自社の商品やサービスを利用するのか。
- お客さまは何に困っていて、どのように自社の商品やサービスを利用するのか。
- 何かを実現したいお客さまに、どのように自社の商品やサービスを売り込めばよいか。
- 自社の商品やサービスは、どういうニーズを満たしているのか。
- ライバル企業はどんな企業で、どのような差別化を行っているか。
これらを深く理解して分析するだけでも、皆さまの企業の「強み」と「潜在層」が見えてくるはずです。
また、既存の顧客の特性や傾向を分析し、自社の商品・サービスに興味・関心を持つのはどんなタイプの人なのかを分析することも大切です。
潜在層の興味を引く、役に立つWebページの制作
自社のビジネスの理解を深めて分析することで、皆さまの企業の「強み」と「潜在層」が見えてきたら、次にやることは、
どんなお客さまにどんなコンテンツを見てもらいたいか
が重要になります。
つまり、
ターゲットを絞りこみ、コンテンツの方向性を定めていく作業です。
また、それと並行して、
- 興味・関心を喚起するにはどんなコンテンツを準備すればよいのか。
- 自社の商品について知識と理解を深めてもらうには何を発信すればよいのか。
ということも分析しましょう。
例えば弊社の場合、「あまりネットには詳しくないが、初めて制作するホームページでの集客にも取り組みたい、企業向けのサービスを行っている中小事業者」をターゲット層として、以下のようなコンテンツを準備しています。
- 中小事業者・中小企業がホームページを持つべき理由
- 初めてのホームページ制作でまずやるべきこと
- 継続的な更新で企業ホームページを育てよう
- 企業ロゴの重要性とブランディング
- SEO対策で検索エンジンでの上位表示を目指そう
自社のビジネスの理解を深めて分析し、「強み」と「潜在層」が見えたところでターゲットを設定したことで、ホームページの方向性やコンセプトが固まりました。
ターゲットに需要がある、的確なコンテンツを継続的に追加していくことで、集客力の強化を狙っているというわけです。
中期的な計画の下で継続的な更新
ターゲットに需要がある、的確なコンテンツを、継続的に追加・更新していかなければ、「自社を知らない訪問者」のホームページ滞在時間は数分で終わってしまいます。
なぜなら、その数分の訪問で、コンテンツをすべて読みつくしてしまうからです。
「自社を知らない訪問者」をリピーターにするには、
- 1回では読みつくせないほどの、圧倒的な量のコンテンツを準備し、
- ホームページをブックマークしてもらう。
それが重要です。
「自社を知らない訪問者」に「今回は全部読み切らなかったけれど、時間のある時にまた読みにこよう」と思わせ、ブックマークをさせる。
そのためには、継続的な更新で積み重ねてきた、コンテンツの「量」が重要となってきます。
また、ページ数を増やして集客の入り口を増やすと、多種多様なキーワードでSEO対策ができるようになります。
その結果、Googleなどの検索エンジンからの「自社を知らない訪問者」の集客も強化されます。
その「自社を知らない訪問者」をリピーターにしていくことができれば、さらに新しい「自社を知らない訪問者」を誘導できる可能性が高まります。
このようなSEO対策を絡めた施策は一般的に、即効性が乏しいと言われています。
たしかに、即効性のある施策をやりたい気持ちはやまやまですし、すぐに商品・サービスを利用してくれる顧客はありがたいでしょう。
しかし、潜在層と言ってもよい「自社を知らない訪問者」にアプローチして、優良顧客に育てていくことは、
未来に向けた種まき
と言っても過言ではないでしょう。
検索エンジンのクローラーも自社を知らない
ここで検索エンジンのクローラーという言葉を出しましたので、少し解説します。
検索エンジンのクローラーとは、「ページの内容を読み取るコンピュータープログラム」のことです。
検索エンジンは最初に、この「クローラー」を、各ホームページに巡回させます。
そのクローラーが集めた情報は、クローラーが検索エンジンのサーバーに持ち帰り、データサーバーに登録します。
その後、検索エンジンは、アルゴリズムの計算のもと検索結果と検索結果表示順位を生成します。
この一連の検索エンジンの作業の流れについては、以下のコラムをご参照ください。
実はこのクローラー、テキスト情報を読み取ることは得意ですが、写真や動画などのデータの内容を把握するのが苦手です。
これはつまり、
- 「自社を知らない訪問者」に伝えたい情報を
- すべてテキスト情報にしなければ、
- クローラーは自社の情報をあまり把握してくれず、
そのため、検索結果が上位に来ない……ということです。
- 写真を見てくれればわかる。
- 画像を見てくれればわかる。
という理屈は、検索エンジンのクローラーには通用しません。
とにかく、テキスト情報で、説明不足にならないよう伝えきりましょう。
たまたま訪れた「自社を知らない訪問者」が、説明不足のコンテンツやわかりづらいコンテンツを見たら、恐らくすぐに見放してしまうことでしょう。
「人もクローラーも自社のことを知らない」という前提で取り組み、初歩的で常識的なことでもしっかりとテキスト情報にして記載することが大切です。
- 会社のホームページを開設したもののお問い合わせがあまり来ない。
- 集客や売上アップを期待してホームページを作成したが効果が薄い。
そんなお悩みをお抱えの皆さまは、「自社を知らない訪問者から見て、わかりやすいホームページなのかどうか」を、もう一度見直してみましょう。
ホームページ制作なら横浜のクオリティロードへ
なお、株式会社クオリティロードWeb制作チームでは、ホームページ制作をご検討されているお客さまの、さまざまなご要望に総合的にお応えするため、多様なWebサービスをご提供しています。
ホームページのコンセプト作りからデザインまで、トータルでお手伝いいたします。
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