SEOに効果的な内部リンクの貼り方
- 内部リンクはSEOとどう関係しているの?
- SEO対策に効果的な内部リンクの設置方法はあるの?
SEO対策をスタートさせ、そんな疑問を抱えているWeb担当者になってしまった会社員の皆さまや、ホームページを活用して集客したい経営者の皆さまは、多いのではないでしょうか。
そんな皆さまのために今回は、
- 内部リンクを最適化すれば効果的なSEO対策に
- 内部リンク設置の際に気をつけたい4つの注意点
- どこに内部リンクを設置すると効果的なの?
について解説します。
なお、「内部リンク」については、以下のコラムをご参照ください。
【参考】
リンクの意味とSEOとの関係
内部リンクを最適化すれば効果的なSEO対策に
内部リンクとは、ざっくり説明すると、同じホームページ内に貼られたリンクのことです。
この内部リンクを最適化すれば、SEO対策において高い効果が得られる内部施策になります。
なぜ、内部リンクを最適化すれば効果的なSEO対策になるのか。
その理由は、以下の3つと言われています。
- クローラビリティ向上で、クローラーが巡回しやすくなる
- ページ同士の関連度が高くなり評価(ページランク)が上がる
- ユーザーのサイト内の回遊率が高まり、滞在時間も長くなる
これから、順番に解説します。
クローラビリティ向上で、クローラーが巡回しやすくなる
クローラビリティとは、簡単に説明すると、
- Googleなどの検索エンジンのクローラーがクロールしやすくなること
- クローラーがサイト内を巡回しやすいようにすること
です。
検索エンジンは、最初に「クローラー」と呼ばれる「ページの内容を読み取るコンピュータープログラム」を、各ホームページに巡回させます。
この時、クローラーは内部リンクをたどってサイト内を巡回し、集めた情報を、検索エンジンのサーバーに持ち帰ります。
その後、検索エンジンのサーバーは、クローラーが集めた情報が検索エンジンに登録するにふさわしい内容かどうかを評価し、登録するにふさわしいページのみ、データサーバーに登録します。
この登録作業のことを「インデックス」と呼びます。
内部リンクが設置されていないWebページや、内部リンクが整備されていないホームページでは、新たにページを作成・更新してもなかなか検索エンジンにインデックスされにくく、検索結果に反映されにくくなります。
また、検索評価の高いWebページはクロール頻度も高くなるといわれています。
そのため、内部リンクの設置を最適化すれば、他のWebページのクロールの頻度を上げる施策にもなるでしょう。
ページ同士の関連度が高くなり評価(ページランク)が上がる
関連度の高いWebページをリンクでつなぐと、それぞれのWebページが持つSEO評価をリンク先のWebページに渡すともいわれています。
関連度が高いWebページが内部リンクでつながっていれば、ユーザーにとっては、必要とする情報に素早くたどり着く可能性が高まります。
結果的にユーザビリティが向上し、サイトの評価が上がる可能性が高まります。
また、Googleは、各リンクなどから集められたホームページへの評価を「ページランク」というスコアにして総合評価しているようです。
ページランクとは、被リンクを基準に評価している、Google検索エンジンにおけるWebページ評価指標の一つです。
現在では公開を停止していますが、Googleのアルゴリズムの評価対象として、今もまだ機能しているといわれています。
そのため、内部リンクは、
- ページランクなどの評価をホームページ全体に浸透させ、
- 関連度の高いWebページ同士の関係を強化し、
- 検索エンジンからの評価を高めあう可能性が高い
施策になります。
さらに、検索エンジンはWebページの専門性にも着目しているため、同じホームページ内に関連性の高いコンテンツが複数あると、ホームページやWebページの評価が上がりやすくなるともいわれています。
ユーザーのサイト内の回遊率が高まり、滞在時間も長くなる
例えば、内部リンクが整備されていないホームページにユーザーがたどり着いた場合、ユーザーにとってそのホームページは、わかりやすいホームページでしょうか。
恐らく多くのユーザーは、必要な情報に十分にアクセスできないため、ホームページを訪れた目標を達成できず、そのホームページから離脱することでしょう。
離脱率の高いホームページは、ホームページの目標達成から遠ざかるだけでなく、検索エンジンからの評価を下げる可能性が高まります。
また、内部リンクが適切に設定されていないホームページは利便性が低く、その結果、ユーザーの滞在時間にも悪影響を及ぼします。
逆に、内部リンクが最適化されているホームページでは、どうでしょう。
関連度の高いWebページが内部リンクでつながっていれば、そのコンテンツをより深く理解したいユーザーは、内部リンクをクリックして、リンク先のページも読んでくれることでしょう。
内部リンクを最適化すれば、ユーザーは知りたい情報を探しやすくなり、網羅的に情報を得ることができます。
その結果、ユーザーがサイトに滞在する時間が長くなることでしょう。
内部リンク設置の際に気をつけたい4つの注意点
内部リンクの最適化について解説してきましたが、ここからは具体的にどうすればよいかについて解説します。
内部リンク設置の際に気をつけたい注意点は以下の4つ。
- 内部リンクを貼るURLの形式は統一されているか
- リンク先の具体的な内容がわかるアンカーテキストか
- 評価を上げたいページにリンクは集まっているか
- 画像やバナーのリンクの場合、alt属性が設定されているか
こちらも、順番に解説します。
内部リンクを貼るURLの形式は統一されているか
同じWebページでも、複数のURLが存在する場合があります。
その際に、どのURLに検索エンジンの評価を集めたいかを決めておく必要があります。
例えば、「https://web-qualityroad.com/」の場合、
- 暗号化通信ではない「http」を使用した「https://web-qualityroad.com/」
- 最後の「/」を抜いた「https://web-qualityroad.com」
- 途中に「www.」を入れた「https://www.web-qualityroad.com/」
上記3つのいずれのURLでも、最終的には「https://web-qualityroad.com/」のページが表示されます。
同じWebページが表示されるなら、それでよい……というわけではありません。
リンクを貼るURLを統一しておかないと、検索エンジンからの評価が分散し、検索順位に悪影響を及ぼしたり、クローラビリティの低下につながったりします。
内部リンクを貼るURLの形式は、ぜひ統一しましょう。
リンク先の具体的な内容がわかるアンカーテキストか
アンカーテキストとは、リンク先の内容を表すテキストのことをいいます。
ユーザーもクローラーもアンカーテキストの内容から、リンク先の情報がどのような内容か判断します。
クローラーにとっては、関連度の高いページなのかどうかを判断する材料にもなります。
アンカーテキストを読むだけで、リンク先のコンテンツの内容が判断できるリンクは、ユーザーにとって優しいリンクともいえます。
◆良い例◆
ホームページの仕組みと構造について、詳しくは下記をご参照ください。
どんな仕組みでホームページは閲覧できるの?
◆悪い例◆
ホームページの仕組みと構造について、詳しくはこちら
評価を上げたいページにリンクは集まっているか
検索エンジンは、ユーザーにとって有益な内部リンクがたくさん集まっているWebページを、高く評価します。
評価を上げたいと考えているWebページがあるならば、多くの内部リンクを集めていきましょう。
とはいえ、単に内部リンクを集めればいい、というわけではありません。
関連度の高いWebページや、同じテーマのコンテンツから内部リンクを集める必要があります。
関連度の低いWebページをつなげても、ユーザーにとって有益でないだけでなく、検索エンジンからの評価を下げる可能性もありますので、注意が必要です。
画像やバナーのリンクの場合、alt属性が設定されているか
「alt属性」とは、画像の代替テキストを表示するための属性のことです。
画像やバナーにリンクを設置する際には、alt属性を設定しましょう。
AIの発達により、クローラーも画像を認識できるようになりつつあるといわれています。
しかし、その技術はまだまだ発展途上。
リンク先にどのような情報があるかわかるようなテキストを、alt属性に設定しましょう。
これまでに挙げた4つの注意点以外にも、
内部リンクがリンク切れになっていないか
にも、注意してください。
ユーザーががっかりするだけでなく、検索エンジンからの評価が下がってしまう可能性もあります。
どこに内部リンクを設置すると効果的なの?
内部リンクを最適化すれば効果的なSEO対策になる……についての解説は、本コラムの序盤で行いました。
では、どこに内部リンクを設置すると効果的でしょうか。
まずは、ホームページの構造上、パンくずリスト、グローバルメニュー、サイド、フッター、サイトマップなどに内部リンクを設置すると効果的でしょう。
「パンくずリスト」とは、主にコンテンツの上部に配置されているリンクのことで、現在閲覧しているWebページがホームページのどのディレクトリ(位置)なのか……をユーザーに伝える役割があります。
ユーザーもクローラーもホームページの構造が理解しやすくなるパンくずリストは、必ず設置しましょう。
「グローバルメニュー」とは、目的のページを発見しやすいように設置するメニューで、主に各ページの上部に設置されているメニューのことです。
「サイド」「フッター」は、コンテンツの横側やページの最下部のことで、こちらに内部リンクを設置することも有効です。
また、サイトマップは、ホームページの構成を一目で確認できるため、クローラビリティ向上だけでなく、ユーザーにとっての使い勝手の良さ(ユーザビリティ)の向上にもつながります。
◆ ◆ ◆
内部リンクを後から最適化する作業はとても大変です。
可能であれば、初めてホームページを制作する時点で、ある程度、どのように内部リンクを設置するか設計することをおすすめします。
内部リンクを整備して、効果的なSEO対策を施しましょう。
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