コンテンツのテーマとアイデアを出してみよう
- コンテンツを追加しているのに、ホームページのアクセス数が増えない……。
- 会社のホームページに、どんなコンテンツを追加すればいいのかわからない。
コンテンツマーケティングの知識が増える中で、上記のような疑問を抱えているWeb担当者になってしまった会社員の皆さまや、ホームページを活用して集客したい経営者の皆さまも、いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆さまのために今回は、コンテンツのテーマとアイデアの出し方について解説します。
コンテンツのアイデアの見つけ方
マンダラチャートの活用方法
「マンダラチャート」は、大谷翔平選手が目標達成に活用したシートとして有名ですが、ここではその本来の用途を逸脱し、コンテンツのテーマ出しに活用することをご提案します。
具体的な手順は以下の通りです。
- 大きなテーマの設定:ペルソナの興味を反映する大きなテーマを中央に書き込みます。
- 中くらいのテーマの記入:大きなテーマを中心に、周囲8マスに関連する中くらいのテーマを記入します。
- 小さなテーマへの分解:中くらいのテーマをさらに細かく「小さなテーマ」に分解し、新たなアイデアを引き出します。
もしも「ワイン」でテーマ出しをしたとしたら
例えば、皆さまがワインバーを経営していて、ペルソナが「おいしいワイン」に興味を持っている場合、大きなテーマを「ワイン」にしてよいでしょう。
この「ワイン」という大きなテーマを基に、中くらいのテーマとして「製造法」「品種」「産地」「資格」「料理」「色」「グラス」「歴史」を挙げ、それらをさらに小さなテーマに分解していきます。
この過程で、数多くのテーマ出しが可能となります。
この時点ではテーマ出しの段階なので、具体的なコンテンツのアイデアを出すというよりは、連想する言葉を書き連ねることで、意外な視点が導き出される可能性があります。
マンダラチャートの由来
「マンダラ」は仏教の幾何学デザインを指し、「チャート」は図表を意味します。
経営コンサルタントの松村寧雄氏によって開発されたこのフレームワークは、目標達成のための具体的なロードマップを提供します。
マンダラチャートを使って興味深いテーマを発見し、それをもとにペルソナがどのような情報に興味を持つのかを解明することで、コンテンツマーケティングを成功に導きましょう。
普遍的な「エバーグリーンコンテンツ」で安定した集客を
エバーグリーンコンテンツはコンテンツマーケティングにおいて、安定した集客をもたらす要素として注目されています。
ここでは、エバーグリーンコンテンツの基本的な概念とその重要性について解説します。
エバーグリーンコンテンツとは
エバーグリーンとは、葉が常に青々と茂っている様子を表す言葉で、コンテンツマーケティングにおいては「流行りすたりがなく、常に読者が知りたい情報」を指します。
例えばビジネスブログであれば、「ビジネスメールの作り方」や「名刺交換の作法」などがエバーグリーンコンテンツの典型例です。
弊社のブログでは、「お問い合わせや注文が舞い込むQUESTの法則」や「Webコンテンツの重要性と作成方法を解説」などが、常に一定数のアクセスを獲得し続けています。
これらの記事は、エバーグリーンコンテンツの一環です。
エバーグリーンコンテンツの作成とメリット
エバーグリーンコンテンツを作成し、長期的に価値を提供することは、コンテンツマーケティングにおいて不可欠です。
このセクションでは、エバーグリーンコンテンツの作成方法とその持つメリットについて解説します。
エバーグリーンコンテンツの作成方法
エバーグリーンコンテンツを作成するためには、以下の手順があります。
- テーマの選定:ペルソナの基本的な情報ニーズを意識し、ハウツー系やノウハウ系のテーマを選定します。
- コンテンツの構築:長期的な価値を提供できるよう、具体的で実用的な情報を含んだコンテンツを構築します。
- SEO対策:適切なキーワードを散りばめ、検索エンジンによるアクセスを促進します。
エバーグリーンコンテンツのメリット
エバーグリーンコンテンツには以下のようなメリットがあります。
- 長期的な集客が可能
エバーグリーンコンテンツは、その普遍的な価値から長期的にアクセスを集め続けます。これにより、企業のホームページに安定的な流入をもたらします。
- 修正・更新の手間がかからない
一度公開すれば、メンテナンスの手間をかけずに運用できます。定期的な修正や更新が不要なため、他のエバーグリーンコンテンツの作成に時間を充てることができます。
- SNSでの拡散や被リンクの獲得が容易
ハウツー系のエバーグリーンコンテンツはSNSでのシェアを獲得しやすく、自然な被リンクを得ることができます。これにより、SEO効果が高まります。
- 内部リンク強化による検索順位の上昇
エバーグリーンコンテンツが掲載されたページに、他のページへのリンクを設置することで、リンク先のページの評価が向上し、検索順位が上昇します。
- コンテンツ制作作業の負担軽減
一度公開したエバーグリーンコンテンツは放置していても集客が続くため、長期的にみるとコンテンツ制作作業の負担が軽減されます。これは特に中小企業にとって効果的です。
◆ ◆ ◆
エバーグリーンコンテンツはコンテンツマーケティングの基盤を築き、安定した集客を手に入れる上で欠かせない存在です。
長期的な視点で読者に価値を提供し、企業の集客を支えるエバーグリーンコンテンツの作成に積極的に取り組んでみましょう。
潜在顧客にリーチする「トレンド型コンテンツ」
トレンド型コンテンツは、エバーグリーンコンテンツとは対照的に、短期的にユーザーに求められるタイプのコンテンツを指します。
トレンド型のコンテンツは万人が興味を持ちやすく、潜在顧客にアプローチするうえで、非常に有効なコンテンツになります。
例えば最近では「ChatGPT」「ビッグデータ」「AI」などの新しいキーワードを耳にする機会が増えました。
こういうトレンドを、わかりやすくコンテンツに盛り込むと良いでしょう。
また、業界で注目を集めるニュースのまとめ記事なども有効です。
ここでは、トレンド型コンテンツの概要と、その活用戦略について詳しく解説します。
トレンド型コンテンツのメリットとデメリット
トレンド型コンテンツの活用にはさまざまなメリットとデメリットがあります。
トレンド型コンテンツのメリット
- 拡散されやすい
トレンド型コンテンツは、短期間で多くのユーザーにアクセスされやすい特性があります。ソーシャルメディアなどでのシェアが盛んに行われ、新規ユーザーの呼び水となります。
- 制作に要する時間が短い
通常、トレンド型コンテンツは鮮度が重要であり、早く情報を発信することが求められます。そのため、比較的短期間で制作が可能です。
トレンド型コンテンツのデメリット
- 特定の時期しか価値が維持できない
トレンド型コンテンツは、そのトピックが注目を浴びる特定の時期にしか価値を発揮できません。トレンドが過ぎ去るとアクセス数が急激に減少する傾向があります。
- アクセス数を維持するためには常に新しい情報が必要
ユーザーは新しい情報に興味を持つため、トレンド型コンテンツは常に新しい情報を発信し続ける必要があります。これが継続的な課題となります。
トレンド型コンテンツの戦略的活用法
トレンド型コンテンツを戦略的に活用するためには、以下のポイントに注意が必要です。
- ユーザーの関心を引くトピックの選定
トレンド型コンテンツの成功は、取り上げるトピックの選定にかかっています。潜在顧客が興味を持ちそうなトピックを見極め、それに関連する情報を提供することが大切です。
- タイミングを見極めた発信
トレンド型コンテンツはタイミングが重要です。旬の情報を素早く取り入れ、効果的なタイミングで発信することで、拡散が促進されます。
- トレンドとエバーグリーンのバランス
全体のコンテンツ戦略において、トレンド型コンテンツとエバーグリーンコンテンツのバランスが重要です。安定した集客を図るために、両者をうまく組み合わせましょう。
◆ ◆ ◆
トレンド型コンテンツは短期的な爆発的なアクセスを可能にし、新たな読者を引き込む手法として重要です。
しかし、その特性を理解し、バランス良く活用することが成功の鍵です。
定期的なトレンド分析と継続的な情報発信を通じて、潜在顧客とのコミュニケーションを図りましょう。
見込み客の信頼を「課題解決型コンテンツ」で獲得しよう
コンテンツマーケティングは、消費者との信頼関係を築く上で非常に有力な手段です。
特に「課題解決型コンテンツ」は、顧客の抱える問題や不安に真摯に向き合い、解決策を提供することで信頼を構築します。
ここでは、課題解決型コンテンツの効果的な構築法を探ります。
課題解決型コンテンツの概要
「課題解決型コンテンツ」は、顧客が抱える悩みや課題を解決するためのコンテンツ戦略です。
この手法はQ&Aサイトで頻繁に取り上げられる話題や、実際の顧客からの質問などから派生し、顧客が直面する問題に焦点を当てます。
例えば、中古ブランドショップ経営者が直面する、「商品の本物性」に対して抱く顧客の不安は、購買意欲を左右します。
この課題を解決するためには、「本物のルイ・ヴィトンを見分ける方法」などのキーワードで検索されるコンテンツを準備し、公開する必要があります。
課題解決型コンテンツの効果
顧客の不安や課題を解決するコンテンツを提供することで、新しい顧客を獲得するだけでなく、ブランディングにもポジティブな影響を与えます。
さらに、読者が気づいていない潜在的な課題にも注意を向けることができます。
例えば、「〇〇のやり方」などのコンテンツを通じて、読者が自らの課題に気づくきっかけを提供することが期待できます。
課題解決型コンテンツの具体例
例えば中古ブランドショップの経営者の立場であれば、「この商品は本物のブランドかどうか」という顧客の不安を解消するための、課題解決型コンテンツを用意する必要があるでしょう。
また、特定のブランドに焦点を当てず、一般的な商品の本物性を見分ける方法や注意点を伝えることで、広範な読者に価値を提供できます。
ここでは中古ブランドショップの例を挙げましたが、課題解決型コンテンツは、以上のような特定の業界にとどまらず、さまざまな分野で応用可能です。
例えば、花粉症に悩む人々に焦点を当ててみましょう。
花粉症の人は家庭内での対策にも関心があります。
「花粉症 家」「花粉症 家事」「花粉 掃除」「花粉 洗濯」などのキーワードで検索されるでしょう。
現実に、こうした悩みに対する解決策を提供を試みているオウンドメディアも存在します。
このオウンドメディアでは、花粉症対策から始まり、梅雨や夏に関するさまざまな家事ストレスに対する解決策を提供しています。
このような継続的な課題解決型コンテンツの提供により、検索エンジンからホームページの訪問するアクセス数を増加させ、見込み顧客を育成しています。
自社商品・サービスの一方的な発信を避ける
課題解決型コンテンツを制作する際には、自社の商品やサービスに一方的に焦点を当てるのではなく、読者の視点で必要な情報を提供することが重要です。
なぜなら、読者は無理に商品やサービスを押し付けられるよりも、自身の問題や悩みに対する解決策を求めているからです。
先ほどの「花粉症」の例であれば、花粉症対策だけでなく、季節ごとの家事に関する情報も提供することで、読者のさまざまな課題に対応できることでしょう。
◆ ◆ ◆
課題解決型コンテンツは、見込み客の信頼を築く上で強力なツールです。
顧客の抱える問題や悩みに真摯に向き合い、解決策を提供することで、企業と顧客との結びつきを強化します。
SEO対策を意識したキーワード選定や、一方的な発信を避ける工夫を行いながら、有益な情報提供を心がけましょう。
これにより、長期的な信頼関係を築くことが可能です。
専門性を担保する「興味深堀り型コンテンツ」
コンテンツマーケティングを展開する上で、読者の信頼を勝ち取り、企業のファンを増やすためには、興味深堀り型コンテンツの制作が重要です。
ここでは、専門性を担保しながら興味深堀り型コンテンツを効果的に構築する方法に焦点を当てます。
興味を引くテーマの選定
興味深堀り型コンテンツを構築する第一歩は、ターゲット読者が興味を持ちそうなテーマを選定することです。
また、トレンドや課題解決に焦点を当て、ニーズが高く反響の大きいテーマを見つけることが重要です。
見つけたテーマについてより深堀りすることで、コンテンツ間の導線を充実させ、読者の信頼を得やすくなります。
興味深堀り型コンテンツの概要
興味深堀り型コンテンツの構築において、読者が深い情報にアクセスできるような具体的な例を挙げてみましょう。
仮に「デジタルマーケティングの戦略を磨きたい」という読者を想定します。
この要望に対し、以下のような興味深堀り型コンテンツを提供することが効果的ではないでしょうか。
- デジタルマーケティングの基礎知識
- オムニチャネル戦略の理解
- ターゲットオーディエンスの設定と分析
- 主要プラットフォームの詳細な解説
- Facebook広告の戦略と最新トレンド
- Google Adsの効果的な運用手法
- データ分析とKPIの活用方法
- ユーザー行動のデータ解釈
- ROI向上のためのKPI設定とモニタリング
- コンテンツマーケティングの進化とベストプラクティス
- SEO最適化の基本と実践
- クリエイティブなコンテンツ戦略の立て方
これらのコンテンツをシリーズとして提供することで、読者は段階的にスキルを向上させることができ、同時に企業のファン化や信頼の構築が期待できます。
読者が自身の課題に焦点を当て、具体的なスキル向上に繋がる情報を提供することが、興味深堀り型コンテンツの魅力を引き立てる要素となります。
興味深堀り型コンテンツに挑戦してみよう
興味深堀り型コンテンツを作成するには、ペルソナが興味を持ちそうな内容を深堀りしたプロフェッショナルなコンテンツを作成し、ファンを獲得することが肝要です。
また、テーマをシリーズ化することで継続してコンテンツを提供すれば、ページビュー数を伸ばすことが期待できます。
わかりやすく詳細に書かれた優良コンテンツは同一の読者に繰り返し参照され、エンゲージメントやロイヤルティを高める一助となります。
◆ ◆ ◆
興味深堀り型コンテンツは、読者の心をつかみ、信頼を築く重要な手法です。
専門性を保ちつつ、ターゲット読者の興味を深堀りし、シリーズ化することで、効果的なコンテンツマーケティングが可能となります。
コンテンツのアイデアの見つけ方
コンテンツマーケティングの鍵となるのはクリエイティブなアイデアです。
ここでは、アイデアの見つけ方を解説します。
アイデアの枯渇から脱出するための方法
コンテンツ制作において、日ごろからさまざまな情報にアンテナを貼っておくことが基本ですが、それでも避けて通れないのが「ネタ切れ」。
そんな時に役に立つ方法として、以下の手法をご紹介します。
- SEOのキーワードから探す
- 競合をリサーチして探す
- 設定したペルソナの悩みから探す
- 自分の体験や強みから探す
- 最近のニュースから探す
- キュレーションサイトから探す
- ソーシャルメディア上のトレンドを観察する
- 顧客からの質問やフィードバックをコンテンツ化する
- 業界の著名人にインタビューする
- 関連書籍の目次を参考にする
- Q&Aサイトのお悩み相談の内容を参考にする
- Googleサジェスト機能でキーワードを探す
また、「もし自分が本を出版することになったら、どのような目次になるだろうか」と考え、先に目次を作成する方法も効果的です。
この戦略に従ってビジネスブログを執筆すれば、記事が溜まった段階で書籍化などの展開も考えられ、効率的なコンテンツ制作が可能になります。
テーマ選びの実用的なコツ
テーマ選びはコンテンツ制作の中で重要なステップです。
以下は、テーマ選びを成功させるための実用的なコツです。
- 似たサイトを調査する
完全にオリジナルなテーマを見つけるのは難しいことです。他のサイトやブログを調査することで、独自性を加えた具体的なテーマが見つかります。
- ネタ切れする前に30記事分のタイトルを箇条書きにする
ビジネスブログを継続的に書くには、テーマの幅が必要です。ビジネスブログを開始する前に、マンダラチャートで導き出したテーマを参考にしながら、例えば30記事分のタイトルを事前に箇条書きにすることで、テーマの幅を確認できます。
◆ ◆ ◆
決まった手法にとらわれず、クリエイティブなアプローチで新しいテーマを模索すれば、思いも寄らないアイデアが、意外な成功をもたらすこともあります。
これらのコツを組み合わせて、独自かつ魅力的なコンテンツのテーマを見つけ出しましょう。
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