自社を見つけてもらう仕組みをブログで作ろう
- コンテンツマーケティングのメリットは理解したが、具体的にどう作ればよいの?
- 顧客の役に立つコンテンツが重要なことはわかったが、何から始めればよいの?
コンテンツマーケティングの知識が増え、実践してみようとする中で、上記のような疑問を抱えているWeb担当者になってしまった会社員の皆さまや、ホームページを活用して集客したい経営者の皆さまも、いらっしゃるのではないでしょうか。
【参考】
コンテンツマーケティングのポイントを紹介
顧客の役に立つコンテンツをどう作るか
そんな皆さまのために今回は、ビジネスブログをどう活用するかについて解説します。
ストック型メディアをブログで構築
ストック型メディアをビジネスブログで構築することは、コンテンツマーケティングの施策を行う上で重要なポイントになります。
ストック型コンテンツとは
ビジネスブログの最大の特徴は、コンテンツを蓄積しながらメディアを構築できることです。
各記事は独自のURLを持ったWebページとしてホームページ上に永続的に残ります。
この種のコンテンツは「ストック型コンテンツ」と呼ばれ、数多くの利点があります。
コンテンツが増えれば増えるほど、ホームページが充実し、検索エンジンからの評価を得やすくなり、さらに、安価に立ち上げることが可能です。
ストック型コンテンツの利点
ストック型コンテンツの利点として、以下の4つが挙げられます。
- 持続的な価値提供
ストック型コンテンツは一度作成すれば、永続的に価値を提供します。
新しい読者やクライアントはいつでもアクセス可能です。
- 検索エンジン最適化 (SEO)
ストック型コンテンツは、SEOに有利です。
各記事に適切なキーワードを含め、長期的な検索エンジンのランキング向上を実現します。
- 信頼性の向上
多くのコンテンツが蓄積されると、ウェブサイトは業界の専門家としての信頼性を高め、訪問者に知識と経験をアピールできます。
ブログを運営するコストは他のメディアに比べて非常に低いため、中小企業や個人事業主にもアクセスしやすいです。
フロー型コンテンツとストック型コンテンツの違いと活用方法
ソーシャルメディアプラットフォーム(例:Facebook、XなどのSNS)は、フロー型コンテンツを提供しています。
こちらのメディアでは、投稿内容がタイムライン上を流れていき、過去のコンテンツが埋もれてしまうことが一般的です。
コンテンツマーケティングにおいて、
- まずは過去のコンテンツが蓄積される「ストック型コンテンツ」を公開し、
- その後、ソーシャルメディアを活用してさらに多くのユーザーに広める
という使い方が効果的です。以下はその具体的な手順です。
- コンテンツの計画
まず、コンテンツの計画を立てましょう。
業界やターゲット市場に関連するトピックを選び、キーワードリサーチを行い、SEOに最適なキーワードを選定します。
- 記事の執筆
選定したキーワードに基づいて、魅力的で情報価値の高い記事を執筆します。
わかりやすい表現を心がけ、長期的な価値を提供するコンテンツを作成します。
【参考】
Webコンテンツの重要性と作成方法を解説
文字数の多いページが検索上位に来る理由
- 定期的な更新
新しいコンテンツを定期的に追加してストック型コンテンツを充実させましょう。
これにより、ウェブサイトの価値と検索エンジンの評価が向上します。
- ソーシャルメディアの活用
ストック型コンテンツをソーシャルメディアで共有し、新しい読者を引き寄せます。
フロー型コンテンツと組み合わせて、多くのユーザーに届けましょう。
ストック型コンテンツは持続的な価値を提供し、SEOに有利であり、信頼性を高めます。
ソーシャルメディアを使って広めることで、効果的なコンテンツ戦略を構築できます。
こうしたアプローチは、コンテンツマーケティングに取り組むすべてのビジネスにとって価値のある戦略です。
ビジネスブログと個人ブログの違いとは
ひとくくりでブログといっても、ビジネスブログと個人ブログでは、目的や役割、運営体制、コンテンツ、利用システムなど多くの面で異なります。
こちらでは、コンテンツマーケティングの観点から、ビジネスブログと個人ブログの主な違いを説明します。
目的の違い
ビジネスブログの主な目的は、ビジネスに関連する活動に貢献することです。
これには以下の要素が含まれます。
- 顧客獲得
ビジネスブログは、新たな見込み顧客(潜在層および顕在層)を引き寄せ、問い合わせ件数を増やす役割を果たします。
- ブランディング
ブログは企業や個人ブランドを構築し、強化するためのツールとして使用されます。
個人ブログは、自己表現と近況報告が主要な目的です。
一般的に、個人的な趣味や日常生活に関連する内容を共有するために使用されます。
想定読者の違い
ビジネスブログの主な読者は、見込み顧客(潜在層および顕在層)および既存の顧客です。
コンテンツは、彼らのニーズと興味に合致するように配慮されるべきです。
個人ブログの読者は、友人、家族、一般の人々です。
情報は自己中心的であり、読者の需要に基づいていないことが一般的です。
運営目的の違い
ビジネスブログの運営目的は、問い合わせ件数を増やすこと、見込み顧客を集めること、ブランディングを強化することなどです。
個人ブログの運営目的は、自己表現と近況報告です。
収益を上げることは通常、主要な目標ではありません。
発信内容の違い
ビジネスブログでは、発信する情報は主に顧客中心です。
顧客の疑問やニーズに答え、自社の強みや提供価値を強調することが一般的です。
個人ブログでは、情報は自己中心的であり、自身の趣味、好み、日常生活に焦点が当てられます。
利用システムの違い
ビジネスブログは、多くの場合、専用のブログプラットフォームやCMS(コンテンツ管理システム)を使用して運営されます。
これにはWordPressなどが含まれます。
個人ブログは、無料ブログサービスを使用することが一般的です。
これには、アメーバブログなどがあります。
サービスの制約
無料ブログサービスを使用する場合、ビジネスブログには制約があります。
これらのサービスは問い合わせ件数を増やすための仕組みを提供せず、広告表示によりブランディングに悪影響を及ぼすことがあります。
ビジネスブログの場合、自身のウェブサイトを所有し、カスタマイズできるプラットフォームを選択することが一般的です。
コンテンツの最適化
ビジネスブログの場合、コンテンツはSEO対策に重点を置かれるべきです。
適切なキーワードリサーチと戦略的なキーワードの使用は、検索エンジンからのアクセスを増加させます。
また、コンテンツの品質や信頼性も高める必要があります。
個人ブログの場合、SEO対策が一般的には重要視されません。
コンテンツは主に友人やフォロワーとの共有を目的とするため、検索エンジンランキングに関しては二の次になることが多いようです。
分析と改善
ビジネスブログは、成果を計測し、改善することが重要です。
アクセス解析ツールを使用してトラフィックの動向を追跡し、コンバージョン率を向上させるための戦略を調整します。
個人ブログは、一般的にアクセス解析にはあまり焦点が当てられません。
成果を測定する必要性が低く、コンテンツは主に個人の興味や楽しみのために投稿されるため、改善が求められないことが多いです。
イメージとプロフェッショナリズム
ビジネスブログは、プロフェッショナルなイメージを維持する必要があります。
コンテンツは専門知識やビジネスに関連する情報を提供し、ブランドの信頼性を高めます。
個人ブログは、イメージとプロフェッショナリズムが一般的には重要視されません。
自己表現と楽しみが主要な目標であるため、個人的なスタイルやトーンが強調されることがあります。
コミュニケーションとエンゲージメント
ビジネスブログは、顧客との積極的なコミュニケーションを促進するために活用されます。
コメントへの返信やソーシャルメディア経由での対話は、顧客との関係構築に重要です。
個人ブログは、コミュニケーションとエンゲージメントが主に友人やフォロワーとのもので、一般的には広報やビジネス活動とは直接関連しないことが多いです。
◆ ◆ ◆
ビジネスブログと個人ブログは、目的、読者、運営目的、発信内容、利用システムなどの多くの点で異なります。
個人ブログは主に自己表現や楽しみのために利用され、コミュニケーションとエンゲージメントが個人的な関係に焦点を当てます。
一方、ビジネスブログは、ビジネスの成功に貢献し、顧客獲得、ブランディング、SEO、プロフェッショナリズムなどの要素を強調します。
ビジネスオーナーは、これらの違いを理解し、適切な戦略を選択し、成功するために活用すべきといえるでしょう。
ニッチであることを自社の強みにしよう
多くの業界で、ニッチな分野においてコンテンツマーケティングを行うことが難しいとされがちです。
しかし、逆の視点から考えてみましょう。
ニッチな分野だからこそ、自社の強みを最大限に活かせるチャンスがあるといえます。
ニッチな分野の特性
ニッチな分野は一般的に、情報が限られており、競合他社が少ない傾向があります。
一見、ブログやコンテンツを作成する必要がないように思えますが、実はニッチな分野でのコンテンツマーケティングは驚くほど効果的です。
ニッチな分野の魅力として、
- 興味を引く読者
ニッチな分野にはその分野に強い関心を抱く読者がいます。
彼らは情報に飢えており、情報収集に熱心です。
例えば、特定の工業製品や技術に関心を持つプロフェッショナルがいます。
彼らは、その分野に関する情報を探していることが多いです。
- 競合が少ない
ニッチな分野では、競合他社が少ないため、コンテンツが目立ちやすいです。
競争が激しい一般的な分野とは異なり、自社の声を届けやすく、リーダーシップを確立しやすいのです。
- 信頼性の向上
ニッチな分野で専門的な情報を提供することで、自社の専門知識と信頼性が高まります。
これは顧客にとって、信頼できるパートナーとしての評価を高める要因となります。
などが挙げられます。
ニッチな分野での具体的な成功事例
あるバネメーカーが、バネに関するニッチな分野でコンテンツを提供しています。
彼らはバネの設計、製造、取り扱い方法などに関する専門的な記事を公開し、その結果、ホームページ経由での問い合わせが増加したとのことです。
このような事例からも、どんなにニッチな分野でもコンテンツを制作することで、顧客からの問い合わせを増やすことができることがわかります。
【参考】
コンテンツマーケティングのメリットを解説
東海バネ工業
自社独自の「濃い」記事を
自社にしか書けない「濃い」記事が、コンテンツマーケティングの武器となります。
これらの記事は、読者に価値を提供し、信頼性を高め、ビジネスにつなげる助けになります。
ニッチな分野は、コンテンツマーケティングのプラットフォームとして非常に魅力的です。
自社の専門知識を活かし、情報を提供することで、読者の信頼を獲得し、ビジネスの成長を支える道を切り拓くことができます。
今こそ、ニッチな強みを活かし、コンテンツマーケティングを展開する準備を始めましょう。
ビジネスブログ活用で顧客をファンに
ビジネスブログを活用してコンテンツマーケティングを展開し、顧客を熱狂的なファンに変える成功事例を紹介してみたいと思います。
この事例は、株式会社LIGによるもの。
【参考】株式会社LIG
彼らの成功から学び、皆さまのビジネスに応用できるポイントを探りましょう。
LIGの成功事例
今でこそLIGは「東京でホームページ制作会社といえばLIG」というブランドを確立していますが、過去には企業の特徴をアピールできず、価格競争に巻き込まれ、採用に課題を抱えていました。
この課題を解決するために、LIGはビジネスブログを活用しました。
ビジネスブログの目的を明確に
LIGの最初のステップは、「少しでも多くの人にLIGのファンになってもらうこと」を明確にしたようです。
この目的が、彼らのコンテンツマーケティング戦略の土台となりました。
真面目な記事から始める
最初、LIGは自社の技術力やデザインノウハウを背景に真面目な記事を展開しました。
これらの記事は、業界関連の専門知識を共有し、信頼性を構築するのに役立ちました。
真面目なコンテンツは、ビジネスブログを立ち上げる際の第一歩です。
面白系記事の導入
真面目な記事が信頼性を高めた後、LIGは新たなアプローチを取り入れました。
彼らの面白系記事は、業界の常識を覆す斬新なアイデアやユニークな視点を提供し、読者を笑わせ、驚かせました。
これらの記事は、ソーシャルメディアなどを通じて口コミで広がり、新しいファンを引き寄せました。
コンテンツの拡張と多角化
LIGのブログ活動は、従来のWeb制作事業に加えて、メディアプロモーション事業を展開するきっかけとなりました。
彼らはブログの成功を元に、新たなビジネスチャンスを追求したようです。
この多角化戦略により、収益を増加させ、ビジネスを拡大する道を開拓し続けているといえるでしょう。
◆ ◆ ◆
ビジネスブログを活用したコンテンツマーケティングは、LIGの成功事例から学ぶべきポイントが多くあります。
まず、明確な目的を持ち、真面目な記事からスタートし、後に面白さを導入し、ファンを魅了します。
そして、成功の波に乗り、新たなビジネス機会を見つけて多角化することができるでしょう。
皆さまのビジネスにおいても、成功事例からインスパイアを受け、しっかりとビジネスブログを展開すれば、まだ見ぬ未来の顧客から見つけてもらうことができるようになるでしょう。
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